2012.10.15
智頭町
まち自慢

藍染め ちずぶるー

智頭町で育まれた青色は自然からのおくりもの

織り重なる深い杉林の陰を思わせる濃いブルー。
そして清らかな千代川を思わせる透明感のある淡いブルー。

 たった一つの色なのに、見る人を魅了してやまないこの青色は、「智頭にふさわしい手仕事の特産物を」と願った女性たちの小さな活動から誕生しました。

真夏の青色を染め上げた”ちずぶるー”

“ちずぶるー”は、智頭生まれ、智頭育ちの藍で染めた染物のことです。製品は手作業で作られ、染料の素となる植物の「藍」を育てるところから始まります。

 春の種まき、真夏の葉の刈り入れ、乾燥。それから、約1カ月半かけて発酵させ、やっと原料のスクモが出来上がります。

 智頭の澄んだ空気と清らかな水をいっぱい吸い込んだ藍は、この間に“ちずぶるー”ならではの青の発色を準備しているのかもしれません。

”ちずぶるー”を私たちが染め上げます

 平成8年から手探りで始まった藍染めは、失敗を繰り返しながらも、山に暮らす女性ならではの辛抱強さで経験を積み重ね、技術とレパートリーを増やしていきました。

 そして、10年目を迎えた平成17年6月に企業組合を起ち上げ、“ちずぶるー”は智頭町の特産品としての本格的なデビューを飾ったのです。

 その人気は日を追うごとに高まり、予約注文も多くなって生産が追いつかないことがあるほど。化学染料や薬剤を使用せず水を汚さない本当の藍染め、種から育て上げるれっきとした“メイド・イン・智頭”の藍染めに誇りを感じていると、6名のメンバーたちは語ります。

どんなものをつくっているの?

 ハンカチやバンダナ、テーブルセンターやバックと種類は豊富。中でも評判なのが、のれん「杉山」です。手前から奥に向かってだんだん薄くなっていくブルーで、智頭の山々に整然と立ち並ぶ杉林を、色の濃淡で見事に表現しています。実は、濃い色よりも薄い色を出す方が難しいのだそうです。

 製品の販売は、智頭宿にある「藍染工房ちずぶるー」「石谷家住宅」「諏訪酒造」や、芦津の「山菜料理 みたき園」といったスポットでお買い求めいただけるほか、電話での直接注文も受け付けています。

 また、藍染めの体験もできるそうです。ぜひ一度、自分で染めた世界に一つだけの青を手に取ってみてください。

ご利用情報

企業組合 藍染工房 ちずぶるー

住所鳥取県八頭郡智頭町智頭584‐1
TEL0858-75-3630
ブログ藍染工房 ちずぶるー
営業時間9:30~17:00
定休日土・日曜日、年末年始
駐車場智頭宿駐車場(無料)
主な商品ミニハンカチ 600円
ハンカチ 2,000円~
手ぬぐい 2,000円

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