2012.05.15
若桜町
まち自慢

不動院岩屋堂

伝・空海作の「不動明王」のひとつがここ若桜町に

 吉川(よしかわ)の静かな流れのその傍に、不動院岩屋堂(ふどういんいわやどう)はあります。

 お堂は修験道寺院の建築として知られ、天然の岩窟内にある舞台造りの建物で、昭和28年に国の重要文化財として指定されました。

 本堂に安置されている本尊、不動明王像は弘法大師空海33歳の時の作とされ、日本三大不動の一つとされています。

開山はなんと1200年以上も昔

 日本三大投入堂(鳥取県東伯郡三朝町 三徳山三佛寺、大分県宇佐市院内町 龍岩寺、鳥取県八頭郡若桜町 岩屋堂)の一つで昭和28年に国の重要文化財に指定されました。

 間口約7m、高さ13m、奥行き10mの天然岩窟の中に正面3間、側面7間の前方が入母屋造りで、後方は切妻造りの屋根をもち、床下は三徳山と同じ造りです。

 この堂について、集落に残る書上帳(しょじょうちょう)や言い伝えを総合すると、西暦806(大同元年)に飛騨(現在の岐阜県北部)の匠が建てたもので、その後、源義経が再興したのが今の堂です。

 周りには7堂もの伽藍があったものの、1581年(天正9年)、羽柴秀吉が鳥取城攻めの際にこの付近を焼き払い、本堂のみを残してこれらの伽藍は焼失してしまいました。このとき、本尊の「不動明王」が火の神様であったため、本堂は焼失しなかったと伝えられています。

護摩法要も行われます

 不動院岩屋堂では、毎年3月28日と7月28日には、護摩法要が行われ、本尊の不動明王像が一般公開されます。

 また、五穀豊穣、交通安全などを祈念して護摩が焚かれます。近年は護摩法要にあわせて、岩屋堂集落の有志による野菜や加工食品の販売も行われています。

ご利用情報

所在地鳥取県八頭郡若桜町岩屋堂
拝観料境内を見るだけなら無料
拝観時間自由
駐車場10台 無料
アクセス若桜駅から車で約10分
若桜駅からバス(吉川・落折行き)で、岩屋堂下車、徒歩約10分
連絡先若桜町教育委員会
TEL:0858-82-2213

若桜町観光協会
TEL:0858-82-2237
FAX:0858-858-71-0221
HP:http://kanko.town.wakasa.tottori.jp/

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